堅堀をご存じない方もおられると思いますので、堅堀についてすこし解説をしておきます。
堅堀とは山城における斜面に沿って上下に掘った堀で、山の斜面に沿って敵が移動するのを防ぐ目的で造られたもので、これらのほとんどは斜面を掘り下げ、土塁をもったもので、“石垣などのない土造りの城” における代表的な防御施設です。
彦根城の竪堀は中世城郭にあるそれとは異なり、竪堀の片側斜面に石垣積みを併用しています。この石垣を「登り石垣」と云い、中井均氏の「淡海の城」によると、秀吉時代に朝鮮出兵した時の倭城にルーツがあるとのことです。
当時はこの登り石垣の上に瓦塀が建てられていた訳ですから、非常に堅固な竪堀といえます。
こうした登り石垣があるのは洲本城(兵庫県洲本市)と松山城(愛媛県松山市)等わずか数例でしかありません。写真ではこうした石垣部分を紹介できないが残念です。是非現地へ行って自分の目で確認してみてください。(^^)
下図は堅堀の位置を示したもので、彦根城の中核部(天守閣を中心として内堀に囲まれた部分)に入るには、大手門,表門、そして黒門の三箇所があります。堅堀の位置は、これらの門を敵が突破してきたときのことを考慮して配置されており、こんなところにも彦根城の縄張りがよく考えられていることを窺うことが出来ます。
なお、城内の竪堀の位置は太鼓丸にある彦根城のミニチュア模型でも確認できます。
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